2014年06月18日

遊び不足?

先日「やかんを使ったことがない生徒」という話を取り上げました。

これ以外にも、我々昭和キッズには考えられない事例があります。

今回はそのいくつかを紹介します。

「この遊び、経験をしたことがない、あるいはとても少ない」
→「この単元、分野に悪影響かも」という具合にいきます。

①トランプ(もちろん実物)、すごろく(サイコロ)
→基礎計算(暗算)、確率的な思考など

②紙飛行機、折り紙
→線対称、面積、展開図など

③アナログ時計(デジタルはダメ、デザイン重視の時計もダメ)
→分数、円グラフ、もちろん速さなど

④なぞなぞ、パズル(知識系のクイズではなくて)
→読解力、発想力など

⑤外遊び(山、川、海、田んぼ、畑など)、キャンプ
→理科(生物、化学、地学)など

⑥球技、昔遊び(けん玉、コマ、お手玉、シャボン玉、などなど)
→理科(物理)、数学(関数、回転体、濃度…)など

⑦料理
→理科(化学)、濃度など

⑧手作(水鉄砲、ゴム鉄砲、輪ゴム車、凧、竹とんぼ、糸電話)
→理科全般

⑨分解遊び?(おもちゃやラジカセなどの中を見たくなって怒られる遊び?)
→理科全般…ここまでくると「好奇心」は充分育っている気がしますが(^^)

塾で勉強を教えていると、色々な場面で、
「遊びが足りてないな~」と思うことがあります。


遊びが足りている子は「好奇心」や「やる気」に溢れています。
経験が豊かな子は勉強が日常と結びついていきます。


ゲームやPCに計算をさせたり、サイコロを振らせたりしてはもったいない。
デジタルではつかめないものがアナログにはたくさんあります。
(そろばんなんて好例でしょう。)

よくできた実験キットやDVD、アプリ、プラネタリウムなど、
なんでも手軽に「疑似体験」のできてしまう便利な時代ですが、
できれば「自然」な形で「実物」に触れてほしい。


そう考えると、昔の大人って、よく子どもと遊んでくれたなぁなんて気もします。

子どものなぞなぞに付き合ってくれたり、
買った方が早いものを一緒に作ってくれたり、
ゲームのルールを何度も教えてくれたり、
自分でやった方が楽なのに根気よく待ってくれたり…
(ちょっと父のことを思い出しました。)

現代において「ゆとり」が必要なのは大人かもしれませんね。






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