2014年08月22日

「16/49」と「34/49」

http://mainichi.jp/sports/news/20140809k0000e050222000c.html

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140810-00695285-sspa-soci

今年も夏の甲子園が盛り上がっている。

出場校に関する興味深い記事があったので、
できれば上の記事に目を通して頂きたい。


世界的に見ても、高校生の1スポーツに、
これだけ注目が集まるのは珍しいそうだ。

それはおそらく「損得やお金が絡むプロスポーツ」にはない、
「純真さ」「清潔感」が感じられるからでもあろう。

ところが、高校野球を先頭に学生スポーツの商業化が進んでいる。

試合はテレビ中継され、報道機関などが撮影したDVDや写真は一般発売される始末。

私立校は学校のPRのために県外から有力な選手を集め、
地元の普通の野球少年の多くは、球拾いと応援で3年間を終える。

上位の学校はほとんど一部の都道府県の出身者で占められている現実と、
「全国」高校野球大会や「〇〇県代表」という言葉の間には大きなギャップが生じている。

それでいて、選手個々のプレーには、妙に「スポーツマンシップ」ばかり求める。

敬遠、派手なガッツポーズ、超スローボール、大量リード後の盗塁・・・

このようなプレーや態度が毎回のように議論になるが、
大人の都合で勝つために集められた選手たちに対して、
一方では甲子園出場や勝利を要求し、
他方では勝利より大切なものを示せと要求することが
純真な高校球児の心にどれだけ負担を与えていることか…



一方で高校野球の世界にも、明らかに新しい変化が見られてきた。

目先の勝利よりも、選手のその後を思った様々な改革案だ。

あのダルビッシュ選手も賛同しているタイブレーク制や球数制限など、
生徒の体や将来のことを考えたアイデアが現実味を帯びてきたようだ。

もう一つは多くの甲子園出場校が「学業を重視」を打ち出している点だ。

ハンカチ王子を例に挙げるのは、いささか可哀想だが、
甲子園での活躍と、その後のプロでの活躍は必ずしも一致はしない。

多くの高校球児が野球とは離れた進路を選ぶ現実を無視はできないのだろう…

(つづく)


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Posted by planus at 18:14│Comments(0)文武両道
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