2014年08月28日

浮気OKか一筋か?

前回の記事の続きです。

日本の中高の部活には独特の文化があると言われます。

その一つが「一度入ったら辞められない」という鉄の掟?の存在でしょう。

ヒドイ場合は「内申点にひびくぞ」と教師から脅されたり、

先輩や残った部員からのイジメが延々と続くこともあります。

「補欠でも3年間続けるとえらい」

「部活以外でも常に行動を共にする」

「オフシーズンも一緒にトレーニングする」

そうやって組織としての団結力を高めたいのでしょう。


一方、他国の学生スポーツを見ると、

「自分の実力を受け入れ、できるだけ、ゲームに参加できるレベルのクラブを選ぶ」
(=練習も、もちろん大切だが試合の中に醍醐味を感じている)

「複数のスポーツを経験した人が評価される」

「オフシーズンは別のスポーツを楽しむ」…

こんな国も珍しくありません。


なんだか大人のキャリアアップの考え方にも通じる気がします。

「一つの会社に定年まで勤め上げることが重要」

「オフも同僚と飲んで、休日は仕事関係者とゴルフ」

日本の、いわゆる年功序列、終身雇用を支えてきた価値観です。

一方で欧米型の職業観では、

自分を評価してくれる職場を転々としながら、
個々のキャリアアップを目指す傾向が強いと言われます。

「一流企業の平社員」よりも「小さな会社でもベンチャリストや経営者」の評価が高いのも、
欧米ならではでしょう。(試合に出られるチャンスが多いですからね。)

もちろん、大人の世界と同じで、どちらかが絶対的に良い、正しいとは言えません。

ただ、最新のスポーツ科学や、実際に世界で活躍しているアスリートへの調査などから、

幼年期や学生時代に「複数のスポーツを経験した方が有利である」ということがわかってきました。

その一つが「米国オリンピック委員会調査レポート”The Path to Excellence”」と呼ばれる報告書です。

わが日本も既にこのレポートに注目し、研究を進めています。

これらのレポートによると、複数のスポーツを経験した選手たちは、

筋力や体力、バランスなどフィジカル面だけでなく、

戦略、判断力、かけひき、さらには集中力などメンタル面にも好影響があることがわかってきました。

そういえば、

マイケルジョーダンやフィルミケルソンは野球少年でしたね。

宮里藍はバスケ部、石川遼は陸上部でした…


部活を強くしたい、わが子をアスリートにしたいと思っている指導者や親御さんは、

少し発想の転換をしてみるのもいいかもしれませんね。

閉鎖的、強制的、支配的な面が強い日本の部活動が、

もう少し柔軟性や多様性を取り入れてくれるといいなと思います。


(つづく)

  

Posted by planus at 18:18Comments(0)文武両道

2014年08月22日

「16/49」と「34/49」

http://mainichi.jp/sports/news/20140809k0000e050222000c.html

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140810-00695285-sspa-soci

今年も夏の甲子園が盛り上がっている。

出場校に関する興味深い記事があったので、
できれば上の記事に目を通して頂きたい。


世界的に見ても、高校生の1スポーツに、
これだけ注目が集まるのは珍しいそうだ。

それはおそらく「損得やお金が絡むプロスポーツ」にはない、
「純真さ」「清潔感」が感じられるからでもあろう。

ところが、高校野球を先頭に学生スポーツの商業化が進んでいる。

試合はテレビ中継され、報道機関などが撮影したDVDや写真は一般発売される始末。

私立校は学校のPRのために県外から有力な選手を集め、
地元の普通の野球少年の多くは、球拾いと応援で3年間を終える。

上位の学校はほとんど一部の都道府県の出身者で占められている現実と、
「全国」高校野球大会や「〇〇県代表」という言葉の間には大きなギャップが生じている。

それでいて、選手個々のプレーには、妙に「スポーツマンシップ」ばかり求める。

敬遠、派手なガッツポーズ、超スローボール、大量リード後の盗塁・・・

このようなプレーや態度が毎回のように議論になるが、
大人の都合で勝つために集められた選手たちに対して、
一方では甲子園出場や勝利を要求し、
他方では勝利より大切なものを示せと要求することが
純真な高校球児の心にどれだけ負担を与えていることか…



一方で高校野球の世界にも、明らかに新しい変化が見られてきた。

目先の勝利よりも、選手のその後を思った様々な改革案だ。

あのダルビッシュ選手も賛同しているタイブレーク制や球数制限など、
生徒の体や将来のことを考えたアイデアが現実味を帯びてきたようだ。

もう一つは多くの甲子園出場校が「学業を重視」を打ち出している点だ。

ハンカチ王子を例に挙げるのは、いささか可哀想だが、
甲子園での活躍と、その後のプロでの活躍は必ずしも一致はしない。

多くの高校球児が野球とは離れた進路を選ぶ現実を無視はできないのだろう…

(つづく)
  

Posted by planus at 18:14Comments(0)文武両道