2022年10月14日

中学受験について

プラナスでは、中学受験対策は基本的に行っていません。
中学受験を積極的に勧めることもしていません。

もちろん、本人や保護者と何度も相談した上で、
受験をした子もいないわけではないですが。

自分の東京、長野での30年以上の経験の中で1つ言えることは、
「小6時点の学力」で「大学受験頃の学力」を予測することはとても難しいということです。

例えば、みなさんも思い出してみてください。

「小学生の間は算数が得意だったけど、
中学になったら苦手になった」とか、

「中学までは数学が好きだったけど、
高校数学は全くムリで、即決で文系にした」とか、

決して珍しくないことだと思います。

後から伸びる分には、本人も勢いがついて、楽しいかもしれません。

でも、

辛いのは「小6まで出来ていたのに、伸び悩む子」です。

大量の類題演習とテクニックで受験を乗り越えたとしても、
地頭が育っていなければ、どこかで伸び悩みます。

そのとき、下位の子に抜かれながら感じる不安は、
子どもにとって、とてもつらいものです。


4校の先生方のデータは、自分の経験則を裏付けるものでありましたが、
同時に、サラッと公表しているけど、伸び悩んでいる子どもたちの苦悩は理解しているのだろうかと疑問も感じます。

まさか、そういう子たちの状況を「受験は自分で決めたのだから、今の状況も自己責任だ」と切り捨てていないでしょうか?




以下、本文より4校のコメントを抜粋、引用~

①東京、本郷中高校
「~統計データに目を向けると、高校生になると中学入試の得点差は全くといっていいほど有意性がなくなりますよ」

②横浜、聖光学院中高
「~相関関係は『緩く』存在しているという程度です。例外のほうが圧倒的に多い。データを分析すると、相関係数として0.3くらいですね」(相関係数は、おおむね、「0~0.3未満→ほぼ無関係」「0.3~0.5未満→非常に弱い相関」~とされている。)

③東京、駒場東邦中高
「~結論としては『一切関係ない』ということです。補欠合格でも最終的にトップ層にいる子もいれば、その逆も然りです」

④東京、共立女子中高
「~はっきりいって相関は『ない』といえます。もちろん中学1年生の成績ではある程度の相関は見られますよ。でも、中学3年生くらいで一切関係がなくなりますね。~」


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